三菱ジープオーバードライブ取り付けについてシリーズで紹介していこうと思います。

先ずは以前にもちょっと書きましたがオーバードライブの説明と完成時のインプレッションを。今回、文字ばかりで少々読み辛いのですがご容赦願います。

ジープはもともと不整地での走行を主に考えられた車であり一般的な道路での快適性は二の次、異様に低いギア比もオフでは無敵らしいのですが、一般道(特に高速道路)では苦痛を通り過ぎて修行といっても過言ではありません(笑)

スパルタンな事もジープの魅力ではありますが、私のように単にジープの形が好きでオフロードは車が汚れるから行きません、みたいな軟弱エセジーパーにとっては辛いところでもあります。

これではねー、ということで快適性確保のためオーバードライブ(以下、OD)の導入となるわけですが、一般的にはODというと最終減速比を1以下(エンジン1回転でタイヤが1回転以上回る)にするギア比の事を言い、普通車で言えばトップギアの事を言います。

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しかし、ジープの場合はトップギアを加えるものではなく、副変速機(上写真)を加えてノーマルのギア比を25%アップさせて結果的に最終減速比を1以下にしようというもの。もちろん、副変速機なのでシフトレバー操作(下写真)で任意にODを解除できノーマルギア比に戻すことができます。

よって、もともと付いているHi/Lowの副変速機と併せるとなんと

4速マニュアル × Hi/Low × ODオン/オフ = 16段変速(!)

になるのです。最新ポルシェの6速マニュアルとかレクサスの8速オートマなんてたいしたことないですね(笑)

そんなOD、効果はてきめん。まるで別の車になったかのように快適になりました。

<一般道>
ギア比アップでトルク不足が心配されましたがODオンのままでも普通に走れます。そもそも低すぎるギア比に加え、小さなボディに2.6Lもの大きなガソリンエンジンを積んでいて2速発進も余裕でしたからこれくらいのアップは問題ありませんでした。発進時などむしろせわしないシフトアップから開放されトルクに乗った運転ができるのでODオンの方が加速が良いくらいです。

<山道>
こちらも特に問題はなく、2速、3速の守備範囲が広がったので乗りやすくなりました。特にノーマルギアでは3、4速の境目となる40km/hでもシフトアップする必要が無いため、余程の峠道でも無い限り3速入れっぱなしで走ることができています。

<高速道路>
これはもうOD本領発揮でしょう。今までエンジン轟音でとても80km/h以上出す気になれなかったものが気づけば120km/hオーバー。普通に100km/h巡航もできます。今まで声を張り上げていた会話も80km/hまでなら普通に話すことができるようになりました。

<牽引時>
キャンピングトレーラー(車重700kgくらい)牽引時はさすがにODオフの方が走りやすいのですが、ODオンでもそれ程苦痛でもありません。高速道路でも平坦部なら80km/h巡航は余裕がありますし、登坂車線が付くような上りでもODオンのまま60km/hを切ることはありませんでした。高速道路や田舎の平坦な一般道ならODオン、発進停止の多い市街地や山道ではODオフといったところでしょうか。

※ちなみにOD購入元によると牽引時はODオフにして下さい、だそうです。

自分としては高速走行時の快適性向上が主眼だったのですが、市街地でも走りやすく加速が良くなった、というのは嬉しい誤算ですね。

但し、エンジン音が気にならなくなったためか、逆にロードノイズや風切り音が気になるようになりました。また、ODユニット遊星ギアからの音も聞こえてきます。一応、快適にはなりましたが、ひょっとしたら騒音の絶対音量はあまり変わっていないのかもしれません。

次回、パート2情報収集〜ギア確認編に続きます。